【Raspberry Pi + AI】ディープラーニングでペットを検知したら画像をメール送信

2018/07/31

ペットを飼われているご家庭では、外出中にペットの安全を簡単に確認できる方法があったら便利ですよね。そこで、人工知能を使ってペットがご飯皿付近にやってきたら画像をメールで送信するシステムを作ってみました。モーションディテクションとは異なり、ディープラーニングでネコなどあらかじめ設定した物体を検知したときのみメール送信させています。概要は次のとおりです。

Raspberry Piに接続したカメラを(例えば)ネコのご飯皿の近くに設置。画像を数秒おきに学習済人工知能に流し込みます。出力結果にネコが検出されれば、ボックス付き画像をメール送信します。

こんな画像が送られてきます。ペットの元気な様子がメールで確認できたら外出先でも安心ですね。

仕組みを少し詳しく見てみましょう。
学習済み人工知能には、さまざまなものがありますが、使用しているのはTensorFlowで作られたmobilenetSSDモデルです。今回使ったのはcocoというデータセットでトレーニングされた、80種類の物体を検知できるように学習済みのGoogleが公開している人工知能です。画像処理・画像解析・機械学習ライブラリのopenCVのDNN(ディープニューラル・ネットワーク)にその人工知能を取り込んで使用しています。

画像の受け渡しの流れは次のとおりです。1. カメラが取り込んだ画像(フレーム)を前処理したのちAIに流し込む。2. AIが物体の種類と位置を出力。3. ネコが検出されていたら、種別と正答率を添えてボックス付き画像をメールで送信する。こうした仕組みになっています。

モノクロスITのハンズオン、「人工知能を使ったリアルタイム物体検出でIoTを実践するハンズオン 」でも、検出した物体種別と数をMQTTで送信するハンズオンや、検出したアイテムの画像をメール送信するデモを行っています。興味のある方はご参加ください。