Arduino IDEの使用中、ESP8266へのログラムの書き込みに失敗する場合の対処法などを紹介します。
Q: コンパイルが core.a reson: Permission deniedで失敗する
WindowsでMcAfeeがインストールされているPCで確認されています。 Arduinoフォーラムによると、McAfeeリアルタイムスキャンが一時的に、一時ファイル 「cora.a」を開いているのが原因のようです。一時的にリアルタイムスキャンをOFFにしてコンパイルすると成功します。一時的でもOFFを推奨したくはないですが、現時点では、一時的なOFFまたはArduino IDEが使用する一時フォルダ (temp)をスキャン対象外にする方法が解決策のようです。
Q: ESP8266 filesystem uploaderを使用したファイルのアップロードに失敗する
Windows OneNoteの「オフライン利用」を有効にしていると、ESP8266 filesystem uploader でファイル転送できない現象が発生するようです。
スケッチ保存フォルダをC:直下へコピーし、Arduino IDE「環境設定」 のスケッチ保存場所設定をコピー先に変更すると転送できます。
Arduinoのデフォルトのスケッチ保存場所の「ドキュメント」フォルダがリンクフォルダになっているのが原因のようです。
[謝辞] トラブルシューティングにご協力くださったご受講者様に感謝します。
Q: ESP8266 Arduino コアバージョンを2.5.xへアップグレード後 MONOxIT のIoT関連ハンズオンで使用のIoTキットへの書き込みに失敗する
IoTキットの2本の黄色線(ジャンパワイヤ)間の積層セラミックコンデンサ(小さな青色の部品)をジャンパワイヤ等に交換すると書き込みできるようになります。
2.5.xでマイコンをプログラム書き込みモードにするためのリセット信号仕様に変更があったためです。
Q: ESP8266 Arduinoコアバージョン2.5.xへアップグレード後SSL接続ができない。
SSL通信のためのライブラリが axTLS から bearSSL へ変更されました。このため、axTLS (コアバージョン2.4.xまで)を使用するSSL通信をするスケッチは、2.5.xで使用することはできません。bearSSLでSSL通信をさせるときには次の記事を参考にしてください。