〜 青色発光ダイオードを使った実験をしてみよう 〜
今回は、日本人のノーベル賞受賞で話題の、青色発光ダイオードを使って実験してみましょう。
発光ダイオードは、LED(エルイーディー)とも呼ばれる、光を出すことができる便利な部品です。
この講座で使っている無線ロボットのMI100には、フルカラーLEDがついています。金色の、米粒(つぶ)よりも 小さな部品がフルカラーLEDです。
フルカラーLEDの「フル」は、「全部」という意味です。全部の色(カラー)に光るので、フルカラーLEDと呼ばれます。
プログラムすることで、このフルカラーLEDを、自由に色々な色で光らすことができます。
この小さなこのフルカラーLEDは、赤、緑、青の3つのLEDが組み合わさってできています。赤、緑、青の3つのLEDを同時に光らせることで、色々な色で光ります。
この3つの光の色を、光の三原色(さんげんしょく)と呼びます。絵の具を混ぜるときの、色の三原色とはちがうので、まちがわないようにしましょうね。
LEDをキラっと光らせよう
次のプログラムを入れて「動かす」ボタンを押してみましょう。COM3の部分はいつもの様にパソコンに合わせて変えてください。
※LEDを長時間見つめないようにしましょう。
require "mi100" robo = Mi100.new "COM3" robo.blink 100,0,0,1000 robo.close
フルカラーLEDが赤く1秒つきましたね。
blink(ブリンク:まだたき、きらきら)は、MI100用の「LEDをキラっとさせて」という命令です。命令の後の、カンマ(,)で区切られた、4つの数字 100,0,0,1000は次のようになります。
1番目の数字 | 赤の明るさ | 100 |
2番目の数字 | 緑の明るさ | 0 |
3番目の数字 | 青の明るさ | 0 |
4番目の数字 | 光らす長さ | 1000ミリ秒 |
明るさには、0から100の数字を使います。100が最も明るくて明るさ最大です。0は逆に最も暗くなりますので光りません。50は半分くらいの明るさで光ります。
長さはミリ秒です。ミリは、1000で分けた1つです。1ミリ秒は、1秒を1000に分けたうちの1ですからとても短い時間です。1000ミリ秒は1秒です。
robo.blink 100,0,0,1000は、「赤の明るさ100(明るさ最大)、緑の明るさ0(光らない)、青の明るさ0(光らない)、1000ミリ秒(1秒)間、フルカラーLEDをキラっとさせて」という命令です。
それでは、blinkの行を次のように変えて「動かす」ボタンを押してみましょう。
require "mi100" robo = Mi100.new "COM3" robo.blink 0,100,0,1000 robo.close
緑で光りました。
それでは、次のようにして「動かす」ボタンを押してみましょう。
robo.blink 0,0,100,1000
青で光りましたね。
同時に光らす
それでは次のようにして「動かす」ボタンを押してみましょう。
robo.blink 100,100,0,1000
赤と緑を同時に光らせました、何色に光ったかな?
では、次をためしてみましょう。
robo.blink 100,100,100,1000
白っぽく光ったと思います。絵の具を混ぜた時とちがって、光を混ぜると白くなります。
それでは、robo.blink 20,30,100のように、自由に色の明るさの部分を変えて、何色で光るか実験してみましょう。
青の明るさを0にした時の光の色と、青の明るさを50や100にして、青色の光をたした時の光の色を比べると、青色発光ダイオードの発明の大切さがわかりますね。
おわり