オープンソースのホーム オートメーション サーバー
Arduino (アルディーノ) で作った自作のIoT(アイ・オー・ティー)機器をスマホから遠隔操作したい。情報をグラフィカルに確認したい。ソーシャルネットワークサービスと連動させたい。でもこのようなアプリを作るのは...。このようなときに活躍する オープンソースの「ホームオートメーションサーバー」ソフトがあります。
今回は主なオープンソースの「ホームオートメーションサーバー」、OpenHAB 2 (オープンハブ)とHome Assistant (ホームアシスタント)を簡単に比較してみましょう。
OpenHAB 2 や Home Assistant は、Windows や OSX、また Raspberry Pi を含む Linux 機で動作するソフトウェアで、次の機能を持っています。
- スマホのブラウザなどからアクセスできるグラフィカルなWebユーザーインタフェース
- 市販または自作のIoT機器の遠隔操作
- IoT機器からのデーターの可視化
- IoT機器とソーシャルネットワークやインターネットサービスと連動させる
- IoT機器同士を連動させる
JavaScriptなどでプログラムを作成することなくIoT機器の制御や可視化、連動を実現できますので、実証実験などに手軽に使うことができます。
目的にあうのは OpenHAB 2それとも Home Assistant?
OpenHAB 2とHome Assistantにそれぞれ強みと弱みがあります。この強みと弱みを表にしました。
機能 | OpenHAB 2 | Home Assistant |
日本語管理UI(ユーザーインタフェース) | ![]() |
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日本語利用者UI | ![]() |
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グラフィカルな設定 | ![]() |
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設定の容易さ | ![]() |
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インストールの容易さ | ![]() |
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認証と暗号接続 | ![]() |
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拡張性 | ![]() |
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容易に使える機能の種類 | ![]() |
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利用者UIカスタマイズ | ![]() |
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日本語情報 | ![]() |
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コミュニティー活動 | ![]() |
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まとめ
利用者インタフェースの言語が英語のみで問題のない場合は、多くの機能を比較的簡単に実現できるHome Assistantを選択できます。
利用者インタフェースに日本語が必須であれば、OpenHAB 2です。OpenHAB 2 は、Eclipse SmartHome フレームワークを使用していますので、Eclipse SmartHomeを含めた実証実験の必要がある場合にも OpenHAB 2 が選択肢となります。
Home Assistantでのみ実現可能な機能が必須の場合は、日本語表示とのトレードオフとなります。